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YANAGISAWA(ヤナギサワ)のS-WO20について【サックス】

1988年、YANAGISAWA(ヤナギサワ)は赤銅を管体の素材とするブロンズブラスを世界で初めて発売しました。
一般的な真鍮の合金比率に対し、ブロンズブラスは銅の割合が高くなっており、それによって彩り豊かで柔らかさと明るさを備えた独特な響きが生まれるのです。
世界初のブロンズブラスのS-992は、世界各国のサックス奏者からの支持を集めました。
今回ご紹介するS-WO20は、そんなS-992を受け継ぐモデルですね。
またS-WO20は、WOシリーズのうちの一つでもあります。
YANAGISAWA(ヤナギサワ)のWOシリーズはトーンホールや左手サイドキー、HighG、HighF#キー、右手小指キー、センター棒などを改良、また台形プレートをネック台に装着するなどして、サックスとしての完成度をさらに高めたシリーズです。
S-WO20はアッパースタイルのネックキィとする事で、自然で柔らかな響きを妨げないシンプルなデザインとなっています。
ネックはストレートとカーブドが選べるデタッチャブルタイプです。
YANAGISAWA(ヤナギサワ)オリジナルの「サムの魔法使い」を用いたサムフックとサムレストとなっており、また音色が低音域から高音域までのばらつかないよう、管体とサムフックは点での接地となっています。
吹き心地は実にスムーズですし、真鍮製金メッキ仕上げによって響きもとても豊かです。
金属製のメタルブースターのタンポも、リッチでブライトな響きと、素晴らしいレスポンスを生み出してくれています。

サックスの中には吹奏感の軽いものも少なくありませんが、YANAGISAWA(ヤナギサワ)のS-WO20はヘヴィーモデルらしく、どっしりとした吹き心地を持っています。
それでいて重過ぎる事もなく、絶妙な抵抗感があり、また艶やかな響きも本当に魅力的です。
玄人好みのサックスという印象かもしれませんが、ぜひ多くの方にお試しになっていただきたいですね。

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