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津軽三味線を買取させていただきました。
こちらは先日買取をさせて頂いた津軽三味線。
持ってみてビックリいたしました。
「重い」です。
本体は約3.2kgと、軽いエレキギターくらいの重量があります。
皮と糸巻きの重さは知れてますので、実質棹と胴だけの重さです。
このずっしりとくる重量、そして見た目の美しさからもその価値の高さがうかがえます。
まず棹は紅木(こうき)と呼ばれる高級材。
1番安価な物としてよく安価なものに使われる花林、 その次によく使われる紫檀がありその上位に当たるのがこの紅木です。 この紅木の中でもトチと呼ばれる木目とはことなる模様が入っているものは さらに上のランクの木材だそうです。
こちらの三味線はトチはありませんが上品な木目、色合いが素晴らしく、 木材の質の高さが感じられます。
さらに!東さわりと呼ばれる突起した部分。 裏の駒を回していくと上下していく仕組みなのですが、 ギターの制作に関わっているスタッフからみてかなり精巧な造りとのことです!
(この点、私には良く分かりませんでしたが、リアクションからみて相当スゴイです。)
そしてそしてこちらの三味線の胴はなんと内側にギザギザ(?)が彫られております!
これは綾杉彫りと呼ばれる胴だそうで、 何も加工していない胴よりも音のなりが良くなるらしいです。
まだありました!津軽三味線は棹の部分は3つに分割できるのですが、 継ぎ目の部分(ほぞあな)に金細(きんほぞ)と呼ばれる金が貼られています!
これで音の伸びが良くなるのだとか・・・
こだわりがすごい。
分割して運ぶ時は仮継ぎを装着してこの部分を保護します。
機能面も文句なし!
三味線も魅力的でとっても奥が深いですね。
扱った数が少ないこともありまだまだ知識不足ですが、 楽器に対する愛情はあります!
三味線や三線の売却をご検討中の方、ぜひ一度ご相談ください!!!
いろいろ教えて頂くことも多いとは思いますが・・・